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丹波篠山の黒大豆をもとにした品種育成

2021.06.01
黒大豆について
Text by 丹波篠山市農業遺産推進協議会

丹波篠山地域の黒大豆は、大粒化という目標に沿った優良種子の選抜を何世代も繰り返し、育種されてきました。多様な在来種の存在によって可能になるこの系統選抜で生まれたのが、「丹波黒」の優良3系統である「川北黒大豆」「波部黒」「兵系黒3号」です。

 

現在では様々な品種改良の方法が研究され、「いわいくろ(北海道)」、「ヒカリグロ(青森県)」、「新丹波黒(京都府)」、「紫ずきん(枝豆品種/京都府)」、「香川黒1号(香川県)」、「クロダマル(大分県・福岡県・熊本県)」など、それぞれの地域で新しい黒大豆品種が生まれました。※(  )内は主な生産地域

 

日本の主要な黒大豆や黒枝豆は、丹波篠山地域の黒大豆を起源として品種改良されたものであり、このことは兵庫県による遺伝子解析で明らかになっています。丹波篠山で育まれた「丹波黒」は全国に広がり、黒大豆の品質の向上に貢献しているのです。