江戸時代に黒大豆がどのように食べられていたのかについて、料理本を中心に調査したところ、様々な種類の料理に黒大豆が用いられていたことがわかりました。
今回は、その中で材料が現代でも比較的入手しやすく、調理工程が複雑でないと思われるものについてご紹介します。料理本に書かれている内容が献立形式(料理名と材料のみ)のため、詳細な調理工程や味付けなどは残念ながら分かりませんが、江戸時代の食卓に思いをはせながら再現に挑戦してみてはいかがでしょうか。
また、「同じような料理をおじいちゃんおばあちゃんが作ってくれていた!」等、地域の郷土料理に関する情報がございましたら是非お教えください。
【煮物】 たこ 黒豆 ごぼう千切り (新撰会席しっぽく趣向帳)
【煮物】 しらす干し 黒豆 あらめ 山椒 (料理献立集)
【煮物】 鰹くずし 五分葱 黒豆 柚子 (料理伊呂波庖丁)
※鰹くずし…鰹のすり身
※五分葱…五分(約1.5cm)の長さに切ったねぎ
【味噌汁】 黒豆 里芋 かんぴょう (和漢精進料理抄)
【味噌汁】 黒豆 ずいき 柚子 (料理伊呂波庖丁)
料理献立集 煮物二月之分
※画像は料理献立集(提供:ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター)を改変して作成しました。この画像はクリエイティブ・コモンズ表示継承4.0国際ライセンスの下に提供されています。